株式会社ちくま

味噌を知る

味噌とは

味噌(みそ)とは、
日本の伝統的な発酵食品の一つで
大豆・塩・麹(こうじ)を
主な原料として作られます。
微生物の力による発酵によって、
深い旨味と香りが生み出されます。

味噌汁を代表として、
煮物や漬物などさまざまな和食料理に
使われるだけでなく、
近年ではフレンチをはじめとして
世界中で注目される調味料の1つです。

味噌の歴史

はるか昔、中国で生まれた発酵食品「醤(ジャン)」が日本に伝わり、
やがて「味噌」へと姿を変えていきました。
7世紀の『大宝律令』に記された「未醤(みしょう)」は、味噌の原型とされています。
奈良〜平安時代には、味噌は貴族や僧侶の保存食・調味料として珍重され
塩の代わりや舐め味噌として用いられました。
鎌倉時代、禅宗の広まりとともに味噌汁が登場し
戦国時代には兵士たちの貴重な栄養源として重宝されます。

江戸時代には味噌の生産が全国に広がり、信州味噌・八丁味噌・西京味噌など、
地域ごとの味噌文化が発展。「味噌は家の味」と言われるほど、家庭ごとに独自の味が育まれました。
明治から昭和にかけては近代化とともに工場での大量生産が進み
手作り味噌は減少。それでも味噌汁は家庭や学校給食の定番となり
日本人の食卓に欠かせない存在であり続けます。
現代では消費量が減少傾向にある一方、
発酵食品としての健康価値が再評価され、国内外で注目を集めています。
味噌は今も、千年を超えて受け継がれる日本の食文化の象徴なのです。

味噌の種類

味噌は「原料の違い」「色の違い」「味の違い」「地域性」
によって細かく分類されています。

原料による分類

味噌は基本的に「大豆 + 塩 + 麹」で作りますが、
この麹の種類によって大きく3つに分類されます。

味噌の種類麹の種類主な産地特徴
米味噌米麹全国(特に東日本)日本でもっとも一般的。甘口〜辛口まで幅広い。クセが少なく使いやすい。
麦味噌麦麹九州・中国地方・四国麦特有の甘い香りが特徴。比較的甘めで色は淡い。
豆味噌豆麹
(大豆麹)
東海地方
(愛知・三重など)
熟成期間が長く、色は濃く、強い旨味と渋み。八丁味噌などが有名。

※最近ではこれらをブレンドした「調合味噌」も多く流通しています。

色による分類

発酵期間や原料の配合によって、味噌の色も変わります。

色の種類特徴
白味噌 発酵期間が短く、色が淡い。甘みが強く、塩分は控えめ。西京味噌(京都)が有名。
赤味噌発酵期間が長く、色は濃い赤〜黒褐色。旨味と塩味が強め。
合わせ味噌白と赤の中間的存在。全国的に流通し、バランスがよい。

※最近ではこれらをブレンドした「調合味噌」も多く流通しています。

味による分類

分類特徴
甘口味噌糖分・麹が多めで甘く、塩分控えめ。白味噌に多い。
辛口味噌塩分が高く、しっかりした味わい。赤味噌や豆味噌に多い。
中辛味噌甘さと辛さのバランスが良い。

地域ごとの代表的な味噌

地域味噌の種類特徴
信州(長野)信州味噌(米味噌・淡色)全国シェアNo.1。すっきりした味。
愛知八丁味噌(豆味噌・赤)濃厚で渋みがある。熟成が長い。
京都西京味噌(白味噌・米味噌)非常に甘くて上品。京料理に多用。
九州麦味噌香りが良く、やや甘め。郷土料理に多い。
東北辛口の米味噌塩分が高く、保存性に優れる。寒冷地向け。

運営会社

会社名
株式会社ちくま
所在地
〒135-0031
東京都江東区佐賀1丁目1−15
ちくまビル2F
TEL
03-3641-3310
代表取締役
竹口 立修
創業
元禄元年(1688年)
取引銀行
三菱UFJ銀行